仕事の昼休みがプロレスタイムになっているカルマです。
WWEネットワーク
僕はWWEのコンテンツ配信サービス「WWENetwork」に加入してます。
WWEって何?って方はこちらを一読。
WWE | What's WWE
WWEのメイン番組「RAW」「Smackdown Live」の他、
月に1,2度行われる特番などが月額約10ドルで見放題という、
WWEファンにとっては加入必須なサービスです。
特に特番がリアルタイムで視聴でき、またいつでもアーカイブから見直しが可能なのが魅力の一つです。
ですが、欠点として上記のメイン番組2つに関してはリアルタイムで配信されず、数週間遅れでアーカイブ化されているのが現状。
原因は、この番組を放送しているアメリカのケーブルテレビ放送局「USAネットワーク」との契約の関係にあるとかないとか。
そんな中、先日こんなニュースが。
[WWE] DAZN(ダ・ゾーン)でのRAW&スマックダウンLIVEの配信が遂に正式発表に! –
4月10日(月)DAZNはプレスリリースを行い、WWEと複数年契約をしてDAZNでWWEのRAW&スマックダウンLIVEのライブ配信をする事を正式発表しました。
ついに、プラットフォームは違えど、RAWとSmackdownがリアルタイムで視聴できるようになったのです。
しかし…
実況・解説は日本語
※同リンクより
実況・解説は日本語で、向こうの実況とは音声が別になるそうです。
僕はこれを聞いていささか不安になりました。
というのも、僕が知っているWWEの日本語実況はリングでのストーリーに対して「なりきり」が足りないと考えているからです。
実況はストーリーを盛り上げる一要素
WWEの実況は、普通のそれとすこし違います。
実況アナウンサーにもヒール(悪人役)・ベビー(善人役)が少なからずあるのです。
例えばコリー・グレイブスという実況者は、ほとんどの場合、ヒールの味方をします。
リング上でヒールが優勢になれば、「彼は素晴らしい!」「あんな対戦相手倒しちまえ!」などとヒールを持て囃し、それに対して他の実況者は呆れるようにあしらいます。
また、JRという実況者はベビーのレスラーに対し「彼は誠実だ」「将来を担う選手になる」と持ち上げたりします。
普通のスポーツの実況では考えられないですよね。
野球の試合で、実況が片方のチームばかり応援していたらクレームが殺到するでしょう。
WWEのそれは、単なる実況ではなく、より視聴者の心理に寄り添う形で展開されます。
対戦するレスラーを互いに応援しつつも、大一番の技が出た時にはヒール・ベビー関係なく「なんて技だ!!」と叫び、視聴者の心を盛り上げていきます。
日本の実況・解説はあくまで実況・解説で、試合展開について中立的な目線で分析を進めていく印象があります。
それはそれで良い点もあるのですが、WWEを実況するにあたって、そのスタイルは正直合わないのでは…
そして、DAZNの配信でも同様のスタイルで実況・解説がなされるのでは…と心配しています。
プロレスはスポーツか否か
このような違いが生じる原因として、
「日本ではプロレスをスポーツと考えている」からではないかと個人的には思います。
どういう事かというと、プロレスってのは基本的にストーリーがあるんですね。
プロレスはあらかじめブックと呼ばれるストーリーが組まれており、試合の勝ち負けも事前に決まっています(例外もあり)。
ただ日本だと、それはいわゆる「八百長」と呼ばれる行為で、嫌われる対象です。
なので、本当は勝ち負けが決まっていても、決まっていない体裁で。「スポーツ」であるという体裁で。
そういう風にプロレスが見られていた、だから実況・解説も他のスポーツと同様のスタイルで行われていたのです。
…という、予想です!根拠はありません!
でもそれなりに筋は通るのでは、と思います。
なんにせよ、実況が中立なスタイルを取ることで、試合の面白みが薄れてしまうのでは…と心配なのです。
他にも心配はある
WWEには上記の通り勝ち負けが決まっており、レスラー達に関するストーリーもシリーズドラマのように展開されていきます。
そのストーリーを、実況・解説なさる方がちゃんと把握されているのか…というところも心配です。
あとこれは僕の超偏見で申し訳ないんですが、よく技名を間違えてたりとか、言葉に出てこなかったりとか、知らなかったりとかが多い気がするんですよね…
と、心配事を上げればキリがないんですが、なんにせよ日本でもWWE番組がリアルタイムで見れる、という事は喜ばしいことに変わりはありません。
まずは明日、午前9時から「RAW」が配信されます。
僕は昼休みに弁当食べながら観ます。