臨月&第一子出産レポ

毎度の挨拶になりそうだな、と思いつつも、
お久しぶりです、リラ猫です。

この記事を書いている時点で、
我が息子、トキちゃんは生後2ヶ月になりました!
我が家で初の男の子です。
毎日が驚きの連続でとても新鮮で楽しい日々を過ごしております(棒

忘れてしまう前に、出産レポを書こうと思います。

臨月のリラ猫の状態

体重の変化

ダイエットする、って宣言したからね。
体重公開しながら話すよ!!!
私の身長は153cmです。

  • ストレス太り前の体重(2015/04):48.0kg
  • ストレス太りピークの体重(2017/06):68.4kg
  • つわり後の体重(2017/10):63.0kg
  • 臨月直前の体重(2018/02):68.9kg
  • 出産時の体重(2018/03):72.7kg

はい。えぇ。
今の私はお世辞にも痩せているとは言い難い状況でございます。えぇ。
カルマくんに「デブ」なんて言われたら、〆ますが、言われても仕方ない状況でございます。えぇ。
(もともと丸顔な事もあり、20kg増えた事にカルマくんは気づいてなかったけどw)
まず、ストレス太りで+20kgなので、体重の変動が通常とは異なるかなぁ、と思うので、
参考にするのでしたら「つわり後の体重」から参考にしてね。

「臨月は太るよー!」って言われていたけど、
本当にそうだった…………
臨月までに、最低体重から+5kgしか増えていなかったから、
なめてかかっていた。
本当に、食べても食べてなくても、太る!!!!!
一週間に1kgペースで増えていった。
途中何とか0.5kgに抑えたりしたものの、
みるみる増えていき、結局出産日には+4kg……
これから臨月を迎えるお母さん。
臨月は、太ります。
食べてなくても、太ります。
覚悟していてください……

体調

正直、臨月が一番辛かったなぁ。
つわりなんて何のその。
動けないことがこんなにも辛いこととは思いもしなかったね。

ウテメリン

ウテメリンは張り止めなので、
当然、臨月に入ったら飲むことをやめた。
そのため、酷い動機や吐き気、目眩こそなくなったものの、
少し動くだけで動機が起きる。
当然と言えば当然だけれど、お腹も張る。
いつ生まれてくるか分からない、という不安はあったものの、
早く生まれて欲しかったので、どんどんお腹を張らせるために外出していた。
もちろん、実母やカルマくんと一緒にね。
ただ、やっぱり一人では何も出来ないのは、辛い物があったなぁ。

恥骨痛による歩行困難

恥骨痛は、妊娠後期に入ってから少しずつ感じてはいたものの、
ある日の買い物から帰ってきたとき、
突然、歩けないほどの痛みに襲われた……!!
寝室から10歩ほどのトイレにも一人で行くのが難しく、
カルマくんに支えられながら行くことも……
寝返りをうつと激痛が走るので、これもまた辛く……
仰向けだと赤子の重さで苦しいし、
横を向くと骨盤が歪んでやっぱり痛いしで、
つまるところ、どんな体勢でも痛い!!
そこに胎動による痛みも加わるので、
痛くて夜は眠れなかったね!!!

恥骨痛って、骨盤周りの筋肉が弱い人が発生するらしい。
妊娠する前から、もちろん妊娠中も含めて、
スクワットをやって鍛えていればよかったな、と思った……
流産・早産を心配しすぎて、安静に……
もとい、運動をしていなかったことが敗因だな、と感じた。
お腹が張ったら休む、ということは大切だけど、
自重のスクワットぐらいならば、毎日少ない回数でも継続した方がよいのだろうなぁ。

逆流性食道炎

診断されたわけじゃないけれど、
ご飯を食べるとしばらくは横になれなかった。
胃液が戻ってきて、吐き気が、ね!
何より、痛い。喉が焼けるように痛い。
夜、寝てても胃液があがってくるので、
夜中に起きて、胃液を吐いてから横になることもあった。
……まぁ、痛くて、夜中の間は少なくとも眠れることはなかったのだけど……
あと、脂肪が受け付けなくなったのか、
チョコレートはほぼ吐くようになった。
あと、朝食のトーストに塗っていたバターもアウト。
胃液がたくさん出てくるような食事はできなくなってたね。

前駆陣痛

前駆陣痛の始まりは、確か36週に入ってすぐ。
生まれたのが40週5日だったので……
ほぼ1ヶ月、前駆陣痛に苦しんだ。
幸い、陣痛に近いような痛みではなく、
生理痛のちょっと重い程度のものだったので、
動けなくなるということはなかったのだけれど、
「陣痛がきたかも!」「治まった……」
「陣痛がきたかも!!」「治まった…………」
を繰り返すのが辛かったかなぁ。
あと、前駆陣痛の間隔を計ってみると、
比較的規則正しくて、15分〜10分間隔が多かった。

36週6日の時、
痛みの間隔が7分間隔&痛みの継続時間が1分程度になっていた。
それをTwitterで呟いたら、
義姉から「病院に連絡したほうがいいよ」とアドバイスをもらった。
とは言うものの、陣痛って周りのことを気にしていられないぐらい痛い、って聞きますし……
それに比べて私は、
「会社には行けないけど、家でゲームが出来る程度の痛み」だったわけですよ。
(実際産婦人科にもそう説明した)
そうしたら「とりあえず来てみるー?」と言われて、そのまま病院へ。
結局前駆陣痛さえも治まり、1日体験入院みたいな形で終わった……
フライング入院自体は有益だったけどね。
病院の様子も知れたし、看護師さんの顔も覚えたし。
何より入院中に追加で必要な持ち物も分かったので、
実際に出産をする事になった入院の時に、持って行くことができた。

前駆陣痛は毎日あったけれど、規則正しい時もあれば、不規則な時もあれば……
確かに若干、日に日に痛みは増すものの、本当に若干……
故に、どんな痛みが来たら入院することになるのか、余計に分からなくなり、
多少痛みが来ても「どうせ前駆陣痛でしょ!!」って気にもしなくなり……
最終的に、出産予定日前日の時点で子宮口が1cmしか開いていないので、
40週4日にラミナリアを挿入して子宮口を広げ、
40週5日に陣痛促進剤を使う事に決定。
そのため、「私は40週5日に産む!!」というつもりになってしまい、
予定日から入院するまで、前駆陣痛さえもこなくなったw
前駆陣痛って、子宮口を広げるのに必要な痛みと聞いていたけれど、
あまり広がらなかった、なぁ。

出産のリラ猫の状態

ラミナリア挿入

結局、前駆陣痛も消えた状態で40週4日……3月8日を迎え、
朝10時に入院開始。
カルマくんに車で送ってもらって、そのままカルマくんは会社へ。
私はそのまま処置室に行き、ラミナリアを6本挿入。
この時点で子宮口の開きは2cm。
そこから久しぶりに定期的な前駆陣痛の時の痛みが開始。
でも、あまり痛くないもんだから、ずっとiPhoneMinecraftやってた。
ただ、痛みが始まると、うとうとしてても目が覚めるようになったんだよなぁ。
そこが今までの前駆陣痛との違いかな。
最初は10分間隔。
だんだんと痛みが増してはくるものの、やはり生理痛の重いのの域を出ない……
そうこうしながら、17時になり、ラミナリアを除去。
この時点で子宮口の開きは5cm。
……え? これからは自力で開かなきゃいけないの?
と驚きつつも、今度は浣腸を開始。
「これからどんどん痛いことをしていきますね^^」
と鬼畜な事を言われながら、人生初浣腸。
5分耐えて、と言われてたけど、3分持ちませんでした。はい。

前駆陣痛だと信じていた本陣痛

生理痛のような痛みがずっと続いているものの、
如何せん1ヶ月も、産まれる産まれる詐欺の被害にあっておりましたからね。
生理痛の痛み程度じゃ、産まれるだなんて思っておらず……
仕事が終わったカルマくんに、
「どうせ今感じてる痛みも前駆陣痛だろうから、お見舞いに来たら帰って良いよー」
なんてLINEで言っていたほど。
その話をたまたま様子を見に来た看護師さんに伝えたら、
「立ち会い出産をしたいのならば、念のため泊まってもらいなさい」
とアドバイスを受け……
やっぱり泊まってもらうことになった。
実際、痛みの中でも食欲は普通にあり完食し、
20時にやってきたカルマくんと普通に話をしている状態だった。
ただ、痛みが始まると、ちょっと呻き声が出てくるようになってきたのもこの頃……
息をスーーーと吐くことを意識していると楽になるので、
枕に突っ伏しながら呼吸を整えて耐えるのみ。
そんな中、仕事終わりのカルマくんは睡魔に襲われてまして…………
「寝てて良いよー」と痛みに耐えながら言っていた。
そんな時に診察の時間になり、診察室に向かったのだけれど、
「それが陣痛の痛みだよー。前駆陣痛と痛みの種類が違うでしょー?」
と看護師さんに言われた。
けど、生理痛の重いのとあまり変わらなくて…………
痛みに強い認定された。
この時点で、子宮口の開きは5〜6cm。
陣痛の間隔は5分ほど。
ちなみにこのときはまだ、Twitterに状況を書くだけの余裕があった。

腰さすりは偉大

22時頃。
段々痛みが強くなってきて、痛みが来ていると話をする余裕もなくなってきた。
Twitterの更新もストップ。
ただ枕に突っ伏しているだけでは痛みに耐えられなくて声が出てしまう……
そのため、何とか楽な姿勢…… 四つん這い&開脚の姿勢(犬のオスワリを真似した感じ)が私は楽だったのだけど、
この姿勢で何とか陣痛をやり過ごすような状態になっていた。
子宮口の開きを見るために診察室に行くものの、
診察室から自室に戻るまでの間に陣痛が来て、壁にもたれ掛かったまま動けなくなってしまい……
そこに看護師さんが通りかかり、腰をさすってくれた。

私ね。
陣痛時の腰さすりって、何の意味があるんだろう?って思ってたんだよね。
だって、たかがさすってるだけじゃん?
そんなにさすったって、ただの気休めでしょ、って思ってたんだよね。
けど、腰さすりの効果は絶大だった。
痛みが3分の1になる!!!
自室に何とか戻って、再度陣痛がきた時、カルマくんに腰をさすってもらうようお願いした。
本当に、この腰さすりは、産む直前までお願いしてて、
腰さすりがないと……カルマくんがいないと出産できなかった、と思うぐらいに、助けになった。
もしも出産を控えた奥さんを持つ旦那さんが、この記事を読んだら、
陣痛中の奥さんの腰をさすってあげてね!
痛みが3分の1になるから!!!

ちなみにです。
腰をさすってもらわないと動けなくなるほど、呻き声をあげるほど痛かったのに、
「これは!! まだ!! 前駆陣痛!!!」
と思ってましたwww
この時点で、子宮口の開きは6cm。
陣痛の間隔は5〜3分。

不定期にくる陣痛

1時間に1cmほどのスピードで子宮口が開いていっていたものが、
22時以降は速度が落ちてしまった。
しかも、陣痛の間隔が……変。
1分間隔の時もある。けれど、7分ほど来ない時もある。
看護師さんも、「陣痛が進まないねぇ。まだまだだねぇ」と言う状態。
痛みは徐々に増していって、
叫ぶほどではないものの「イタイイタイイタイイタイ」と言っていた。
カルマくんはそのたびに起きて、私の腰をさすってくれたので、
この程度で済んでいたけれど、
さすってくれなかったら叫んでたなぁ……

22時の時点で、3月9日の深夜2時ぐらいに産まれるのではないか、と言われていたのだけれど、
その時点で子宮口は7cm。
陣痛間隔は7〜1分

いびきをかいて寝てました

誰がいびきをかいて寝てたと思う?
私です。
カルマくんじゃないです。
私です。

1〜7分という短い間隔で痛みがきていて、当然疲れるのだけれど、
この陣痛と陣痛の間で猛烈な睡魔に襲われた。
陣痛が来るまでに少しでも体力を回復しなければならないので、
眠れるのであれば眠った方がいいと何かに書かれていたので、遠慮なく寝ていた。
こんな短時間でいびきをかくほど眠れるのは、女性のホルモンの影響なのだとか。
改めて、ホルモンってすごいねー!!
それに比べてカルマくんは、ホルモンの影響も何もないので、
当然眠れず……
眠い目をこすりながら、腰さすりを頑張ってくれました。

敗因:夕食の完食

理由は何でかは分からない。
17時に食べた夕食を、深夜2時ぐらいに吐いた。
後期づわりの延長なのか、何なのか分からないけど、
全く消化が出来てなかったな……
体重があったというのもあるだろうけど、
私は陣痛中にお腹は空かなかった。
というか食べられないほどに余裕がなかった。
次に産むときは、夕食は腹5分目ぐらいにして、
残りのエネルギーはスポーツドリンクで乗り越えるといいのかな、と感じた。

いきみたくなる感覚って何ですか?

夜中の2時になっても産まれてくる気配がないものの、
看護師さんが、「いきみたくなったら教えてねー」と言い始めた。
こう、大きい方をしたくなる感じ、らしい。
えぇ……赤ちゃんを産むのに、愛しい我が子を産むのに、排泄と同じ感覚だなんて……
と思いました。はい。
で、ね。
大きい方をしたくなる感じ、来たんです。
陣痛で悶え苦しみながらも、カルマくんに、
「なんか……でそう…… トイレ……いきたい…… 呼んで……呼んで……」
と訴え、看護師さんを呼んでもらいました。
けれど、子宮口を見てもまだ7cmのまま。
看護師さん曰く「こう、自然と出したくなるから!」というけれど、
出したい感覚って、何よ!? 来てたよ!? でも違うんでしょ!?!? と心の中でキレてました。はい。
いきみたい感覚って、何……?

いよいよ分娩室へ

夜中の4時。子宮口9cm。
いきみたい感覚が結局わからないものの、
四つん這い&開脚で陣痛を耐えていると、
こうですね。出したい感覚が頻繁に来るようになったわけですよ。
けれど、診察台で仰向けになると、その出したい感覚が消えるわけですよ……
なんで……なんで……
何度診察室と個室を往復したことか……
でも、出したい感覚はあるの! 出てくる! 絶対出てくる!!
という私の強い訴えにより、
夜中……早朝5時にいよいよ分娩室へ。
子宮口はもうすぐで全開。
けれど、やはり仰向けになるといきみたい感覚は消えてしまう……
そのため、分娩室で大股で椅子に座り、陣痛を耐え続ける事に…………

「分娩室だから、どんだけ大声出しても大丈夫だよー」と言われたので、
遠慮なく叫びました。
「痛いーーー!!!! あーーーー!!!! もういやーーーー!!!!」
と、まぁ、はい。かなり絶叫してました。
後に肺周りが筋肉痛を起こすほどに叫びました。はい。
痛くて叫ぶ、っていうより、叫ぶと痛みが和らぐんだよね。
叫ぶのは弱い証拠じゃないです。強いから叫ぶんです。

この病院では産後2日目から母子同室が開始されるんだけども、
産んだその日と次の日は、病院が赤ちゃんの世話をしてくれる。
その赤ちゃんたちの授乳時間が、ちょうど午前5時にあるのだ。
だから、看護師さんはのんびり赤ちゃんにミルクをあげていまして……
私の事なんか放置で……
「でるーーー!!! なんかでるーーーー!!! でるよおおおおーーー!!!」
とアピールしたりもしてみたけど、やっぱり放置。
ようやくお世話が終わり私の元に来たのは、午前6時頃。
「まだ産まれないと思うけどねぇ…… それじゃぁ、分娩台に乗りますかぁ」
と言われ、ようやく分娩台に乗ることになった。

いざ、分娩台の上へ!

分娩台に乗った!! 出産だ!!!
……と思ったのもつかの間。
看護師さん、の〜〜〜〜〜〜〜〜〜んびりと出産に向けての準備をしている。
会陰切開用のはさみや麻酔、ガーゼ、タオル……
それを、の〜〜〜〜〜〜〜〜〜んびりと準備し始めた。
途中、仮眠を取っていた看護師さんが起きてきて、
「ようやく始めたよ〜 まだまだかかるわね〜」なんて話しながら、
私は分娩台の上で準備が終わるのを待機……
もうその頃には、いきむという感覚が分かってた。っていうか襲われてた。
本当に、体の中から何かが出てくる感じ。
強いて言うなら、猛烈な下痢を我慢している感じ。
あと、自然とお腹に力が入る!! 入れるな、って言われても入る!!!
あ、これがいきむって感覚なんだ!!!って分かったのは、
分娩台にあがるほんの少し前。
今までのいきみたい感覚とは何だったのか。
本当はトイレに行きたいだけだったのではなかろうか。
で、だ。
看護師さんの準備中にも、当然陣痛が来るわけで……
いきみたい感覚がくるわけで……
それを我慢しなきゃならなかったのが、なかなか、辛かった。

これじゃ産めないよ、と宣告

3回ほど、分娩台の上で陣痛が来たところで看護師さんの準備が終わった。
けれど、一つ、困ったことがあったのだ。
陣痛の間隔がおかしい、ということがここに来て問題になった……
本来であれば、分娩台の上に乗る頃には、1分間隔……というか、
もう休みなしで痛みが来ても良いはずなのだ。
それなのに私は、30秒痛みが来て、そのあと6分半は陣痛が来ない……
つまり、7分間隔のまま、縮まらなかったのだ。
赤ちゃんを産むためには、1分……長くても2分程度の短い間隔で陣痛がこないと、
陣痛がない間に赤ちゃんが引っ込んでしまうため、産めないらしい。
つまり、どんなに強い陣痛が来ていても、7分も間隔が開いてしまっていては、産めないのだ。
そのため、「このままじゃ産めないよ」と看護師さんに言われた。
言われたって、どうしようもないのだけれど……
現在の時間は午前6時過ぎ。
どちらにせよ、7時20分には陣痛促進剤を打つことになっていた。
だから、帝王切開をする前に促進剤を打つことにはなるだろうけれども、
「産めないよ」なんて言われたら、当然私も焦るわけで……
その後は陣痛がないのにいきんでみたり、なんか、もう、がむしゃらだった。
まぁ、陣痛がない状態でいきんだって、何も進まないわけだが……

破水をしたらお産が一気に進む
というのは良く聞く話。
そのため、陣痛間隔は長いけれど、人工的に破水をさせた。
「あぁ…… 破水さえもまだだったんですね……」
なんて思わずぽつりと呟いてしまったぐらい、なんだか悲しかったというか、
本当に、自力でお産を進められなかったんだなぁ、という思いが無性にこみ上げて来た。
でも、破水時の生温かい水が出てきた感覚を体験できたのは、よかったかな。

ようやく息子が誕生!

破水後、1回目の陣痛で「ほ〜れ、頑張れ〜」と言われながらいきんだ。
「そんなんじゃ産まれないわよ〜」とも言われた。
いや、もう、なんかね。
悲しいを通り越して、腹立ってくるよね!!
産まれないわよ、って言われたって、どう産めばいいのかも分からないし、
陣痛間隔が短いのはどうにもできないし、私のせいじゃないし、
もう、どうしたらいいのよ!!!!!!!
って、怒りにまかせて踏ん張った。
いきんだ、というより、踏ん張った。
そうしたら、体の奥から何かがぬるっと出てきて、股に挟まる感覚が……
陣痛も痛いけど、更に強い痛みがあって、
でもそれ以上に何かが挟まってる違和感が気持ち悪くて仕方なくて……
何だ?と思っていたら、余裕をぶっこいていた看護師さんの顔が豹変し、慌て始めた。
「あああ!!! ちょっときて!! 頭が出てきた!! お産が急に進んだ!! 佐藤さん! 院長先生を起こしてきて! 呼んで!! 早く!! 旦那さん呼んで!!」
とバタバタしはじめ、看護師さんが私の股を押さえた。

ここからは早かった。
院長先生がやってきて、お産の状況確認&会陰切開。
カルマくんがきて、私の肩に手を当てて見守る。
2回目の陣痛で、産まれそうで産まれず、吸引する事に決定(私は気づかず、後からカルマくんに聞いた)
3回目の陣痛で、MAXな痛みがあり、何かが股の外に出てきた感覚があった。頭が出た。
頭が出た後は、力を抜かなきゃ胴体が出てこない、とネットで見たから、
ふぅぅぅぅぅぅと息を吐いて力を抜いた。
何かがずるりと私の体から引き抜かれた。
それと同時に聞こえた声は、
「ほああああ ほああああ ほああああ」
という、私の息子の泣き声だった。

産後の処置

2018年3月9日 6時50分
3596g
我が息子、トキちゃんが無事産まれた。
無事お腹の子を生み出せたこと。
私が出産という大仕事をやってのけたこと。
妊娠中&陣痛の痛みから解放されたこと。
そして何より、陣痛中、一緒に頑張ってくれたカルマくんがいたことに対して、
涙があふれてきた。
カルマくんが目の前にいたから、真っ先に「ありがとう」と伝えた。
「産まれたよぉぉぉぉ ありがとぉぉぉぉ うわぁぁぁぁぁん」
と、まぁ、子どもみたいに泣きました。

綺麗に血を拭われたトキちゃんは、
出産で疲弊しきった私が見ても、私にそっくりで、思わず笑ってしまったw

会陰切開の縫合はちょっとちくちくしてて痛かった。
切られたときは気づかなかったぐらいに痛くなかったのになぁ。
へその緒が付いたまま縫合していたみたいでね。
内側から引っ張られるような感覚があって、これがまた気持ち悪く、痛かった……
もちろん陣痛よりは痛くなかったけどね。
けど、生理痛のような痛みだった。
その後、院長先生がへその緒を引っ張り、
看護師さんが私の子宮付近のお腹をぐるぐると円を書くようにマッサージしはじめた。
ぺりぺりっ、と湿布をはがすような感覚がお腹の中にあり、
へその緒も無事に取れた。
へその緒が取れる感覚は、なんとも面白いものだったなぁ。
その後、担架に乗せられ、分娩台から個室へ直行。
産後6時間は立ち上がらないように。
産後2時間は寝返りも打たないように、とのことだった。

予定してた陣痛促進剤も使わず、
ラミナリアによる子宮口を開く処置の刺激が陣痛に繋がった。
幸い、出産時の出血は少なく、医療介入も吸引のみ。
そのため、先生からは「安産」と言われた。
ただ看護師さん目線だと、なかなかお産が進まなかったため、決して経過は良いものではなかった……「難産」と言われた。
一言で「安産」「難産」と言っても、いろんな見方があるのだなぁ、と思った。

ちなみに、母子手帳には、
出産時間:12時間
と書かれた。

産後のリラ猫の状態

体重

私の身長は153cmです。

  • ストレス太り前の体重(2015/04):48.0kg
  • ストレス太りピークの体重(2017/06):68.4kg
  • 出産時の体重(2018/03):72.7kg
  • 産後2日目の体重:67.0kg

思ったより体重が減らなかったなぁ、というのが正直な感想w
5.7kgしか減らなかった。
産後の浮腫が酷く、足も手もぱーーーんと腫れてたね。
あまり減らなかった体重にへこみつつも、
これから母乳をいっぱい飲ませて、たくさん体重を落とすぞ!と決意した。

体調

妊娠時は4kg近い子どもをお腹の中にいれていたのだから、
産後はもっと軽々動けるでしょ♪
と思っていました。
動けませんでしたw
何でかというと、恐らく貧血。
帝王切開をした人よりは、回復は早かったと思う。
それでも、立ち上がると目眩。数歩歩けば動機と吐き気。
トイレに行くのも一苦労。
陣痛中、苦しみながらも通った診察室&分娩室はあまりにも遠くてとてもじゃないけどたどり着けない。
トキちゃんの顔を見たいけれど、分娩室の隣だから、そもそもたどり着けない。
たどり着いたとしても、部屋に戻ってこれない自信が生まれてしまうほどの動けなさ。
想像以上に、ボロボロだった……

産後って、交通事故にあった並に体が傷ついているんだってね。
交通事故にあったことはないけれど、
自分が考えていた以上に、産後の体は動かしづらかったし体調が悪かった。

悪露もすごかったしね。ずっと血がでっぱなし。
生理の比じゃない。
水道の蛇口をひねったかのようにダラダラ出続けていた。
そして、会陰切開創が痛い……
幸い、トイレやウォシュレットは痛くなかったけれど、
あぐらをかくと糸がひきつれて痛かった……

筋肉痛は上半身のみ発生したなぁ。
さすがに一晩も四つん這いになっていたからか、手首がめちゃくちゃ痛くなった。
あとは、叫んだために横隔膜。
二の腕も痛くなったけど、驚くほどの痛みではなかったな。
まぁ、そりゃ筋肉痛になるよね、って想定の範囲内の痛み。
下半身は、なんだかんだで毎日外出してた&スクワットをしていたため、
筋肉痛は発生しなかった。
ただ、腰痛は直らず…… 恥骨も痛いまま……
ただでさえ会陰切開創が痛いのに、腰痛もあったので、
入院生活で苦労したね。

精神状態

まだ病院にトキちゃんを預けていることもあり、
姿を見ることができたのも、産後すぐの分娩室でだったため、
まだ自分が親になった自覚はなく……
とりあえず、大仕事を終えたーー!!!という感じだった。
体を休めて、明後日から始まる母子同室に備えようと、
とにかく横になっていたなぁ。
子育てそのものよりも、
これから始まる忙しい日々が怖く感じたり、
カルマくんと喧嘩しないかが心配になったりと、
確かに精神的には不安定になってた……かもなぁ。
でも、それでも、
トキちゃんのお世話はすごく楽しみだった。
我が子が生まれたことは嬉しかったし、幸せにしたいとも思った。
生んだから親になる、ではなく、
子に親にしてもらう、というのは本当だなぁ、とも感じたね。

振り返ってみて

ドタバタしてたけど、なんだかんだで楽しかったな、と今なら思える。
不思議なことに、これだけ痛い思いをしていたのに、
「次はもっと上手く産める気がする」と思えた。
っていうか、私の人生の中では、一番痛い部類だったけど、
男性だったら死んでしまう痛み、と表現されるほど痛いかというと、
そこまでは痛くなかった、なぁ。
出産の痛みに耐えるために、事前に弱い痛みに慣れさせるために、
陣痛があるんだろうから……
陣痛で痛みに慣れてしまったから思える事なのかもしれないけどw
よく、痛すぎて発狂してた、なんて話を聞いたのだけど、
この通り、私は発狂はしなかった。
比較的物事を覚えてたし、
このレポもほとんど自分の覚えていることを書いている。
会話ややりとり、その時私が考えていたこと……
しっかり覚えてた。
それだけ冷静に出産してたんだなぁ。
最低でも2人は子どもが欲しいと思っているので……
あともう一人、また頑張りたいね。

親の自覚が生まれないことをすごく心配していたけれど、
大丈夫。ちゃんと生まれたよ。
と当時の自分に言ってあげたい。
世話しているとめちゃくちゃ可愛い。
嫌でも母性が目覚めるし、育児は楽しい!!
こう思えることが、幸せなことなんだろうね。

産後の入院&新生児期のお話はまた後日。
こちらもこちらで、ドタバタしてて、
当時悩んでいた事が懐かしくなっている状態。
楽しく振り返ります♪