家族関係と育児の重たいお話

いろいろな複雑な思いに駆られているリラ猫です。

本日は家族内の問題から、 親としてどのように育児に向き合えば良いのか悩んでいるお話。
Twitterにボソボソ呟いてみようかと思ってた内容なので、
あまり、まとまりはないかもしれない。
精神面の弱さとか、過去の話とか、かなり重たい内容なので、ご注意。

リラ猫の家族の問題のお話

妹が「母と縁を切りたい」と言ってきた

妹が「母と縁を切りたい」と言ってきたのだ。
きっかけは、妹の愚痴を聞いてた際に言った母の一言が気にくわなかったから。

姉妹揃って精神的に弱い

私もよくよく考えてみれば、昔から自律神経周りが弱かった。
自覚があるのは中学生ぐらいの時から。
ストレスに弱いから、ストレスがかかるとすぐに体に響くんだよね。
で、妹も、やっぱり精神的に問題を抱えてた。
昔から兆候があったかと言われれば、なかったわけではないけれど、
決定的になったのは、妹が高3の時、
朝、登校しようと玄関に向かったら、そのまま泡を吹いて倒れてしまった。
そこから不登校が始まり、心療内科のお世話になるようになった。

正直な話、ね。
私も、妹も、精神的に疾患を抱えることになったのは、
両親の育て方に問題があったかな、と思う。
私は俗に言う「いい子」に育てられた。
だから、「いい子」から外れる事が出来なくなり、
「何で出来ないの?」「何でこんな悪いことをしたの!」
のように、非難の言葉に極端に弱いというか、怒られ慣れてないというか……
私は要領が良かったから尚の事、
あまり努力しなくても勉強できたし(小学校までだけど)、
大人がびっくりするぐらい集中力があったし、
比較的器用で何でもチャレンジしてた。
そこに加えて、主張が少ないときた。
それが仇になって、「いい子」から抜けられなくなった。
逆に妹は、
正直要領は良くない。
昔から集中力はないし、
本人が言ってるから言っちゃうけど、私より勉強が出来なかった。
(学年全体でみたら平均ど真ん中だから「出来が悪い」なんてことないのにね)
主張も激しくて「嫌だ!」って言って聞かない子だった。
だから、両親に……特に父から冷たく当たられてた印象がある。
私から見たら、妹の技能が妬ましかったけどね。
だって、母譲りなのか妹は絵を描くのが好きだった。上手かった。
料理もすごくこだわったものを作ってて、
お菓子なんかお店を出せるんじゃないかってぐらい、上手かった。
そうやって何かを生産することが、妹は出来ていた。
好きな事にはとことんのめり込め、行動できる凄さがあった。
私は「お勉強」は出来るけど、生産って出来なかったから、
羨ましかったね。
妹は妹で、私を羨ましがっていたんだろうけどさ。
無い物ねだり……かな。
何が言いたいか、っていうと、
精神的な弱さ、というのは、親の接し方によってだいぶ変わっていたのかな、と思うのだ。

精神的な弱さを放っておくかは自分次第

そんなわけで、だ。
姉妹揃って精神的に病んでいるんだから、
私の精神的な弱さは親のせいだ、と思ってる。
これは今でも思ってる。
ただ、それを克服するか放っておくかは、自分次第だと思った。

両親が私たちに謝れば気が済むのか?
と言われれば、そのときは良いかもしれないけど、
精神的弱さが治ったわけではない。
精神的に弱い私たちを作った責任として、死ぬまで面倒を見ろ
って言ったって、普通に考えると順番的に親の方が先に亡くなる。
つまり、自分の面倒は自分で見なければならない時が来る。
両親を責めるにしろ、責めないにしろ、
自分の精神的な弱さは、自分でどうにかしないことには、
この先、生きていけないのは確かなのだな。

で、私は両親を責めることをやめた。
昔のことを思い出して恨みたくなる時もそりゃあるさ。
あの一言が、あの行動が、私を深く傷つけた。
って思いが未だにある。
でも、両親だって完璧ではない。一人の人間だ。
私がトキちゃんを生む時に、
「私たちはまだ若い。親である前に一人の人間で、一人の若者なんだよ」
とカルマくんに言ったように、
両親だって同じような気持ちだったかもしれない。
許すことはしないけど、責めることをやめることはできる。
これでいいかな、って今は思うのだ。

私の想像した妹の気持ち

たぶん、妹も同じように、
精神的な弱さは両親のせいだ、と思っている部分があると思う。
妹はその高3の時から昨年まで、両親に経済的にも精神的にも面倒を見てもらっていた。
でも、そうなる原因は親にもあると思っている、のではないかな、と。
今も、多いと毎日、少なくても月1ぐらいで母に愚痴の電話を寄越していた。
かなり過激な言葉で母を責め立てることもあった。
でも、そうなる原因は親にもあると思っている、のではないかな、と。
だから、母の発したたった一言が頭に来て、
「縁を切る」とまでなったのではないかと思う。

妹の発言を非難するつもりはない。
両親に悪い部分があるのは、事実だから。
でも、両親を非難するつもりもない。
成人になっても精神的弱さに決着をつけないでいるのは、妹だから。

今度は私が親になる番

話の流れ上、親の悪いところばかり挙げてしまったが、
両親は頑張って、私たち姉妹を育てていたと思う。
完璧だった、とはもちろん思わない。
落ち度もいっぱいある。
けれど、常に子の事を心配し気にかけて支え、正しい道を歩めるように努力をしていたのは間違いない。
自分が親になって尚の事思うけれど、
「健康に育てる」事がどんなに難しくて悩ましい事なのか……
どれだけ自分を犠牲にしないと育てられないのかを痛感する。
「子を作るのは親の勝手」なんていう人がいると思うけれど、
育児は「勝手」なんて言葉で片づけられるほど簡単なものじゃなかった。
抱っこ一つとっても、「落とさない」だけでも、どんなに難しいことか……
こんなに弱くて、力を入れたら潰れてしまいそうなぐらい脆い赤子を、
どうやって抱けばいいのか分からない……
それが私が子を持って最初にぶつかった問題だったからね。
親になる前に腹くくれ。
覚悟を決めろ。
なんて言われたって、出来ない。想像できない。
そのぐらい、育児は大変だった。

育児書を読むのが辛い

妹の一件で、私は育児書を読むのが辛くなった。
両親がどんな思いで妹を育てていたかが、痛いほど分かるから。
妹が辛い思いをしているのは分かる。
けど、両親は妹に辛い思いをして欲しくて育てたわけではない。
ましてや、子から「縁を切りたい」と言われたくて育てたわけではない。
傍目からみたら、確かに妹は冷たく当たられていたように見える。
けれど、私との性格のギャップについていけなくて、
突き放してみたり、甘やかしてみたり、いろいろ試行錯誤をしているうちの、
突き放す時期が、人格形成時期に重なってしまったのだと思うのだ。
妹の為を思って試行錯誤する両親を見て、妹に嫉妬したこともある。
でも、そのぐらい、妹を育てることに両親は一生懸命になっていたことを、私は知っている。

どうしたら、トキちゃんから「縁を切りたい」と言われないように育てられますか?
どうしたら、トキちゃんが辛い思いをしない人生を歩めますか?
どうしたら、親子関係が円満に築けますか?
この問いに答えられる育児書って、どこにあるの?

人間は機械じゃないから、100%成功する育児書なんて存在しないのは分かってる。
それでも、「頭の良い子に育つ本」とか「心を豊かに育てるには」とか、 そういう表紙ばかりが目について、
「私が知りたいのはそういう付加価値をつけるものではない。
もっと根本的に、親子が幸せになれる育児書はないの?」
と、ついつい思ってしまうのだ。
もしも、上記の問いに答えられる本を知っている方がいたら、
Twitterでも良いので、教えてください。

どうして「この両親の元に生まれて良かった」と思えるの?

カルマくんのお兄さん…… 義兄が、
「この両親の元に生まれて本当に良かった」
と言うらしい。
実際に、素敵なご両親だし、兄夫婦はもちろんのこと、
嫁の実家に行ってしまった弟夫婦にも、とても気にかけてくれる。
嫁の立場から言わせてもらえれば、
カルマくんを嫁の実家に住まわせることを快く承諾してくれたことが、
とてもとても嬉しいことだし、感謝の気持ちしかない。
ただ、私が両親にとって複雑な思いを抱いているのと同様に、
カルマくんもやはり、それなりにご両親に対して複雑な思いを抱いているらしい。
そのため、
「どうして兄貴は、この両親の元に生まれて良かった、と言えるんだろう」
と言っていた。
もちろんこれは「我が家の両親はダメな奴だ!」という意味ではなく、
カルマくんも概ね「この両親の元に生まれて良かった」と思っているのだけれど、
義兄だってそれなりに複雑な思いを抱いているだろうに、このように言う理由を純粋に知りたいから。
私もこれはとても興味がある。

どうしたら、そのように子から言われる親になれるのだろう?
私は両親に、もっと話を聞いて欲しかった、という思いが強くあり、
心の中では思っても姉妹間で口に出して言えるほど、
強く「よかった」とは思っていない。
何が、子にとって「嬉しいこと」「良かったこと」になるのだろう?

育児に悩まないことはないのだろう

世間一般的な親ならば、
子が何歳になっても、育児に悩まない日はないのだろうなぁ。
スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」の2つ目の習慣、
「終わりを思い描くことから始める」にもあるけれど、
人はいずれ死ぬ。
その死ぬ時、誰に隣に行て欲しいか、どう声をかけてもらいたいか、どう思われたいか……
そのようなことを考えると、自ずと自分が取るべき行動が見えてくるはず。
私は、家族に見守られる中で息を引き取りたいと思う。
そのためにはやはり、旦那との関係、子どもとの関係というのは、
とても大切だと思うのだ。
良好な関係を築くためには、どうしたらいいのだろうか?
答えはでない。
きっとこれからも、答えが出ることはないんだと思う。

十人十色。
育児もまさにそう。
どうやってトキちゃんを育てていけばいいのか分からないけど、
それでも育てないといけないんだよなぁ。
心配ばっかりを考えてちゃいけないな、とも思う。