トキちゃんの新生児期レポ

私のデスクスペースを生贄に、トキちゃんのベッドスペースを召喚したリラ猫です。

なので私のデスクがないわけです。
棚の上にデスクトップを横に寝せて、その上にディスプレイを置いている状態なわけですよ。
なので、キーボードはミニアイロン台の上に置いて打っています、はい。

本日は産後の入院&新生児期のレポです。

入院期間中

会陰切開創

妊婦の出産時の心配ランキングのトップ3に入るであろう、会陰切開創の痛み。
痛いの嫌だもんね。気になるよね……

結論から言うと、私は日に日に痛くなっていった!!!
出産当日(産後0日)はあまり痛みもなく、普通に座ったり出来たのだけれど、
退院日(産後5日)はもう、ね。座っていられなかったね!!
食事をとるのも、ベッドの上で立ち膝。
もう、早く抜糸してくれ!!と思った。
私は元々傷負け体質で、産後1日の朝に会陰切開創を確認したら、結構腫れてた。
ので、化膿止めを張ってもらったりした。
それも原因の一つだったりするのかな……?

噂のドーナツクッションがあった方がいいかについては、
用意できるなら用意した方がいいと思う。
ドーナツクッションを用意していなかった私が唯一座れたのは、4つ折りにした分厚い毛布を座布団代わりにしたソファーの上だけだった。
ベッドの上に座るのは、無理!!
でも、これでも私は痛くない方だったんじゃないかなぁ。
会陰切開後はウォシュレットが怖い、って聞いてた。
けど、私は普通にウォシュレットを使っていたしね。
(傷口を清潔にしなきゃならないから、トイレ後は洗浄綿で傷口を拭くかウォシュレットで洗うよう言われた)
痛いは痛いけど、毛布とかの代用品はある。
けど、用意できるならしておいた方が、好きな所に痛い思いをしないで座れるかな?
私が2人目を生むとしたら、特別買わずにやり過ごすとは思うw

産後の体調

陣痛中と出産直後、どっちの方が動けると思う?

答えは、陣痛中です!!!

いやぁ、痛みってすごいな、って思うよ。
痛いと身体に力が入るじゃん?
力むじゃん?
だから骨盤がまっぷたつになるほどの力で赤子を産めるんだぜ。
自分の意思のままに動かせるかは別として、
痛みがあっても「動けない」ってことはないんだな。

で、産後は何が起きているのかというと、
酷い貧血と言いますか……
目は回るし、気持ち悪いし、力は入らないしで、
本当に身体が動かないんだよね。
動いてもいいけど、後一歩踏み出したら気を失っちゃう……
というような世界。
産後は1ヶ月身体を動かすな、というのはものすごく納得したね。
血が、足りませんっ!!

産後2時間は寝返り禁止。
産後6時間は歩行禁止(トイレも禁止)。
けど私は、産後1時間でトイレに行きたくなり、
ベッドの上で導尿をしてもらった。
そのぐらい手厚い介護を受けたからね。
産後のお母さんは、身体を動かしちゃダメなのよ。
そんな動けない状況なのに、
産後3時間で再度トイレに行きたくなった。
……看護師さんに、まさかの「自力で行っちゃいますか♪」と言われ、
看護師さんに支えられながら自力でトイレに行かされた。
でもね。でもね。
立ち上がった瞬間、股から血が溢れてきて、病室が血の海になったんだよ。
立ち上がって30歩程度先のトイレに行くのにも、
目眩で意識が飛びそうになって、大変だったんだよ。
とてもじゃないけど、新生児室にはたどり着けない。
経膣分娩でもこれなんだから、帝王切開なんてもっと大変だからね。
「お見舞いにきたよー♪」とかいって身体を動かさせちゃダメだからね。

ただ、これだけ大変だった産後も、さすがに10時間も経てば比較的日常生活を送れる程度には回復していた。
帝王切開で私と妹を産んだ母曰く、
「回復速度が経膣分娩と帝王切開では20倍も違う」とのこと。
経膣分娩は産後2時間の寝返り禁止だったのが、
帝王切開では24時間禁止だからね。
しかも、前者は「動きたいのを我慢して2時間耐える」のを、
後者は「痛くて1日経った後も可能なら動きたくない」という状態なのだ。
経膣分娩は、前半と後半に痛みが分散されているけれど、
帝王切開は、後半にまとめて痛みが来る感じ、なのではないかなぁ、と2人で話していた。
帝王切開は楽なお産だ、とか言っちゃう人がいるけど、断じてそんなことはない。
経膣分娩は身を切られる痛みはないけど、陣痛はかなり痛かったし終わりの来ない痛みに逃げ出したくもなった。
どちらにせよ、無事に生まれたことを喜ぶべきだし、産後は安静にしているべき、というのは変わらないね。

ちなみに、お産中、産後はとてもお腹が空くと聞いていたけれど、
私は食欲は全くなかった!
血が足りないからね。
基本的に気持ち悪くて食事を受け付けなかった。
何とか一皿につき一口ずつ口を付けるものの、
気持ち悪いから終始orzのような姿勢で食べている状態……
まっ、無理して食事をとる必要はないと思う。うん。
母乳は…… 食っても食わなくても出る!!
もちろん食べた方がいいに決まってはいるけどね。

そういえば、妊娠中にあった腰痛は、産後も消えなかったよ☆
原因は筋肉が少ないからだったみたいで、
退院後に筋トレをしたら、消えた。
筋トレ、大事……

生でトキちゃんとご対面

出産当日の午後15時ぐらいだったか。
産後の様子の確認と、会陰切開創の消毒の為に処置室に行った。
この産院では、新生児を産後当日と入院1日目は病院で預かり、2日目からは母子同室になる。
そのため、処置が終わった後、看護師さんに
「赤ちゃん、見ていってもいいですか?」と聞いたら、
「それなら部屋に連れて行きますねー」と返事をもらった。
次の授乳は17時なので、2時間限定の同室。
わーーーい♪

トキちゃんが部屋に来たときの感想。
「私と同じ顔がベッドで寝ている……」

私の想像ではね。
赤ちゃんを目の前にした母親は
「可愛い♪ これが私の子なんだね。
これから一緒に幸せになろうね♪」
というものだった。
現実は
「……これ、私の子?
小さいぞ? 寝てるぞ? 動かないぞ?
え、これ、どうやって抱っこするの?
こんな弱い生き物をこれから世話していくの?
実家にいるから両親に手伝ってもらえるけど、そうじゃなきゃ私一人で育てなきゃならないの??
無理じゃないか!?」
という、混乱でした、はい。

トキちゃんとの初対面時に私の母も一緒にいたものの、
母が私を産んだ時は、私自身が危険な状態で生まれたので、
新生児の私を抱っこしたのは生まれて一週間経ってから。
実際に見ることができたのも3日目だったとか言ってたから、
生まれたその日の新生児を見るのは母もトキちゃんで初めてだった。
故に2人とも、
母「かわいいねー」
私「うん。かわいいねー」
母「顔そっくりだねー」
私「うん。そっくりだねー」
と、何故か遠巻きに見守っている状況。
何故か無言でずっとトキちゃんのほっぺをひたすらつついていた。
起きない。泣かない。
たまにあくびをする程度。
ずっと寝てる…………
へー、赤ちゃんって、こんなに大人しいもんなんだー。
と思った。
そうこうしているうちに、授乳時間になってしまったので、
トキちゃんを新生児室に返した。

この時はまだ、他人の子を見ている気分だったね。
自分の子じゃないみたい。
病院から借りている赤ちゃん、みたいな感じだった。
まったく、自分が生んだという感覚がない。
突然自分とそっくりな生き物を見せられているような、そんな気分だった。

カルマ家の両親面会

入院1日目。
つまり、生後1日の時に、カルマくんのご両親が面会に来てくれた。
私、カルマくん。
私の両親。
カルマくんの両親。
大人6人が小さいトキちゃんを囲んで眺めていた。
当たり前の事なのだけれど、
私とカルマくんは血の繋がりはない。
当然、両親同士も繋がりはない。
そんな血の繋がりの無い者同士を繋げてくれる存在が、
トキちゃんなのだな、と思った。
そうしたら、とても神聖な者のように感じたんだよね。
まだ生まれて1日しか経っていないトキちゃん。
そのため、全員が怖がってか抱っこはせず、対面は終わった。

リラ猫家の祖母面会

入院2日目。
つまり生後2日の時に、私の父方の祖母が私の両親に連れられて病室に来た。
正直な話、祖母は子どもが大嫌い。
しかも、嫁だの婿だのすっごくうるさくて、基本的に何でも悪口を言う人。
私の父方の姉夫婦の子ども……つまり私の2人の従姉たちについては、
2人の旦那のどちらも悪く言う。
その上、早くに結婚した方の従姉は9歳と6歳の息子がいるが、
その息子らの事は「正月に来るな!!」と言うぐらいに嫌い。
故に、私はカルマくんのことも、トキちゃんのことも心配していたのだが……

私の祖母は、カルマくんがすごくお気に入り。
ありがたいっ!!
そのお陰もあってか、祖母のトキちゃんに対する反応もすごく良いものだった。
よかった!!!

この日から母子同室が開始し、
トキちゃんを部屋に連れてきてすぐの面会だったため、
ミルクの調乳も、授乳も、おむつ替えも、何もかも初めての状況だった。
そのため、ついでに母や祖母にアドバイスもらったり手伝ってもらいながらの初育児を行った。
これは、一人で育児をするのは大変だぞ……

母乳事情

妊娠中に気になる事のTOP3に入るであろう、母乳事情。
私は妊娠前はFカップだったのが、
妊娠を経てHカップになった私です。
自他ともに認める、巨乳です、はい。
「これで母乳が全然出なかったら、見かけ倒しだよねぇwww」
と母と話してました。

見かけ倒しでしたっ!!!!!

本当であれば、母乳育児を軌道に乗せたければ、
産後30分以内に新生児に母乳を飲ませると良いと言われている。
ただ、出産レポにも書いたように、この記事の途中にも書いているように、
出産後はさっさと新生児室に連れて行かれ、
母子同室も入院2日目から。
故に、
私が本格的に母乳を飲ませることを試みたのは、産後48時間以上経っていることになる。
細かく言えば、52時間経っている。
そんな私のお胸は……
張ってない!
揉んでみても母乳も出ない!!
にじみもしない!!!
下手したら妊娠前と何一つ変わらない!!!!
更に、扁平頭ときた!!!!!
でも、でも、でも、
もしかしたらトキちゃんに吸ってもらえば、何か変わるかもしれない…… と思いながら迎えた初授乳。

くわえもしないwwwwwwww

えぇ……えぇ……と焦っていたのだけれど、
看護師さんの介助もあり、胸の先端を少しつぶすような感じでトキちゃんの口の中にねじ込んだら、
胸が針でつつかれたような痛みが走った。
もちろん、耐えられないほどではないけれど……
これが「吸われている」という感覚らしい。
想像していた吸われている感覚とは全く違ってビックリした。

で、です。
「お母さん、母乳が全然出てないから、母乳による授乳を試みてからミルクをあげてくださいね〜」
と言われた。 …………orz
おっぱいマッサージを受けるものの、
柔らかすぎて全く痛くない。
ただ、つよーーくマッサージされると、ちょっとだけ表面がにじむことが分かった。
まだ望みはありそう……か?

自室でトキちゃんに母乳を飲ませようと試みるのだけれども……
何故か、鼻をフゴフゴと鳴らしながら全力で大泣きをする……
そして、何とかくわえさせようとするものの、全くくわえない。
……そ、そんなに、母の乳は飲みたくないのか……?
と落ち込みながら、粉ミルクを調乳。
そしてそれは飛びつくようにして、ゴックンゴックンペロリと飲んでしまった。
正直、すごく、凹んだ。

面会に来ていた母にトキちゃんの様子を愚痴ったら、
「出なくてもくわえさせる事に慣れさせるといいよー。
やっぱり、お母さんの体温や匂いを嗅いでいると落ち着くから、
泣いたときの泣きやませる手段になるよ。
まぁ、まずはトキちゃんもおっぱいに慣れる所からだね」
というアドバイスをもらった。
無理だよー、ダメだよー……と弱音を吐きつつ、
授乳の時間になったら、おっぱいに吸いつかせてみる。
また、フゴフゴと全力で大号泣。
しかも仰け反り付き。
それでも、無理矢理頭を押さえつけるようにして、おっぱいに吸い付かせようと試みる。
失敗。
試みる。
失敗……
もう一度試みる……
吸った!!!!!!
吸ったときは、飛び上がりそうなぐらいに喜んだ。
本当に飛び上がったらトキちゃんを落としちゃうので飛び上がらないけれどw

喜んだのも束の間。
夜になると、またくわえなくなる。
でもミルクはあげなきゃならない……
ということで、ミルクを調乳していたのだが…………
出産前に読んでいた、乳頭混乱の話を思い出した。
もしかしたら、トキちゃんはそれが発生しているのではないか?と思い、
乳頭混乱を防ぐための手段として紹介されていた、カップ飲みを試してみた。
マグカップに10ml程度のミルクを入れて、
ミルクが口ギリギリに触れる程度までカップを傾ける。
(絶対口にミルクを流し込んじゃダメ)
そうすると、吸てつ反射が起きて、すするようにしてミルクを飲ませる。
というもの。
傾けるのがなかなか難しいは難しいんだけれど、
赤ちゃんって、結構上手にカップ飲みするんだね。
多少こぼしながらも、トキちゃんは上手に飲んでくれた。
時間はかなり長くかかるものの、カップ飲みになれてきた後半のミルクは、
マグカップを自分で押さえながら飲むほどだった。
で、一通りミルクを与えた後、
試しにおっぱいを吸わせることを試みると…………
迷うことなく吸い付いた!!!
それ以降は、おっぱいを拒絶することは一切なくなった。
カップ飲みは、やはり大人側も大変なので、4回ほど行ってやめてしまったが、
ほ乳瓶に戻しても、おっぱいを吸わないという事態はなくなった。

やはり、おっぱい吸い付き成功率は低い。
何度も何度もくわえ直す。
たぶん、それは私が扁平頭だから、くわえにくいのだと思う。
ただ、幸いなことに、お胸全体が柔らかいため、変形が容易くなっている。
だから、何とかトキちゃんは吸いつく事が出来ているようだ。

もう何回か試してみて気づいたのだけれど、
フゴフゴ鼻を鳴らすときというのは、おっぱいに吸い付きたい時のようだ。
だから、今までフゴフゴ鼻を鳴らして大泣きして、身体をのけぞらせていたのは、
おっぱいを求めて大泣きしていたのだけれど、見つからないから悲しくて大泣きしていたようだ。
決して、私の母乳を飲みたくないという意味ではなかったようだ。
そう気づいたらとても安心した。良かった……

母乳は相変わらずほとんど出ない。
退院当日に母乳を絞ってみたものの、マグカップの底に3mm溜まるか溜まらないかというぐらいしか出なかった。
それでも、吸いついていればいつかは増えるだろう、と希望を捨てずに退院した。

これから産むお母さんが不安になってはいけないので、
この記事を執筆している生後3ヶ月の現在の状況を書くと、
今はほぼ完全に母乳で育っている。
「ほぼ」と書いているのは、
カルマくんや両親にトキちゃんを預ける時に、粉ミルクをあげているから。
だから、完母の日もあれば、100mlほどミルクを飲ませる日もある。
故に、私からは粉ミルクをあげていない状況。
トキちゃんがどのくらいミルクを飲むのかも知らないし、
当然、粉ミルクの残量も把握していない。
そのぐらい、母乳育児が軌道にのってくれたので、
入院中に母乳がでない、と心配はしなくて大丈夫ですよ!!

黄疸

新生児黄疸はどの赤ちゃんも出るものではあるけれど、
トキちゃんはちょっと強めに黄疸が出た。
ビリルビンが15mg/dl以上になると、検査&経過観察が必要な値なのだけれど、
この病院では13mg/dl以上で光線治療を行うようだ。
で、トキちゃんは、産後3日の時に、ビリルビンが13.7mg/dl。
故に、光線治療に入った。
つまり、丸1日、新生児室で治療を受ける事に……
当然授乳も出来ない、オムツ替えも出来ない。
正直、病院にトキちゃんを取られた気分になった。
産後4日に計ったら、少し値が下がっていたので、様子見ということで、
また母子同室になったものの、
私の退院日である産後5日にはまた値が上がり、
トキちゃんだけ追加で1日入院となった。
新生児黄疸なので、誰もが出る症状。
だから、症状や今後のことについては心配しなかったものの、
やはりトキちゃんが近くにいないことが、とても悲しく不安になった。
こっそり夜中に泣いたしね……
次の日迎えに行ったら、値はあまり下がりはしないものの、上がりもしないため、様子見ということで退院。
その後、2週間検診では「まだ黄色い」と言われはしたものの、
1ヶ月検診では、検査を忘れるぐらいに回復した。
よかった……

トキちゃんのお世話事情

私が入院中にお世話をしたのは、
生後2日と4日の2日のみ。
授乳間隔は3時間置き。
朝8時、11時、14時、17時、20時、23時、夜中2時、5時
他の人の出産レポを見て、
授乳に1時間。
オムツ替えにばたばたして30分かかり、
更に寝かしつけに1時間。
故に、母親が寝られるのは30分しかなく、
ようやく寝付けた頃にまた授乳時間……
というサイクルを覚悟していた。
ただ現実は…………

調乳……5分
授乳……5〜10分
オムツ替え……5分
寝かしつけ……0分!!

そのため……
なんというか……
拍子抜けするほど楽だった!!
妊娠期間中、もとい妊娠後期は、お腹が重くて痛くて気持ち悪くて寝付けず、
夜中はずっと起きてて、朝方就寝、昼起きてご飯食べて就寝、夕方ぐらいに起きてお散歩行って、旦那と夕食を食べて、ベッドに入る……
という、めちゃくちゃ怒られそうな生活をしていたこともあり、
3時間置きのお世話そのものは辛くなかった。
だって、2時間半眠れるんだもん。

ただ、夜中については、ゲップが痛くて泣くことが多く、
10分間隔で起こされたタイミングもあった。
そこはちょっと辛かった、かなぁ。
授乳中に寝ちゃうことが多かったもんで、
4分の3を飲ませてゲップを出させ、残り4分の1を飲ませたらそのまま寝せる……という方法で長時間寝てもらった。

一つ思うのは、
私がこれだけ育児を短時間で終えられたのは、
猫をずっと飼育していたからなのではないかと思う。
新人ママが心理的に一番苦労するのは、オムツ替えではなかろうか。
例え我が子でもね。
排泄物が手につくのは、とても嫌だと思うんだよね。
執筆時点の生後3ヶ月だと、世話にもなれて、
多少手についても「後で洗えばいいやー」程度になったけど、
やっぱり生まれて間もない頃は……
「手についたーーー!! ギャーーー!!!」
ってなる。はい。いきなり母親になんかなれないぞ☆
で。
何でそれが猫を飼育していると良かったのか、というと、
排泄物の処理に対する抵抗が少なかったから。
猫を飼っていると、当然トイレ掃除しなきゃならない。
めちゃくちゃアンモニア臭いけど、愛する我が猫のため、仕方がない。
それに加えて、粗相するからね!
その処理は日常茶飯事だったし、
「排泄物が汚いっ! 嫌っ!!」
なんて言ってられない生活を送っていたわけですよ。
なもんで……
さすがに一番最初のオムツ替えは汚物に抵抗があったものの、
2回目には「もう、手についた、なんて気にしてられない!」と腹をくくり、
結構テキパキとオムツを変えていた。
母に「お世話2日目にしてトキちゃんの扱いが雑になったw」と言われるぐらいにはw

私の祖母に「母親は赤子のうんちを1kg食べるもんだ」と言われたけれど、
本当に、トータルでそのぐらいは食べちゃってるかもしれない。
そのぐらい、手に付く!!
し、気にしていられないぐらい、赤子は暴れるから押さえてなきゃ被害が拡大する!
まぁ、そうやって、母親になっていくのね。
綺麗な母親、なんてこの世にいないだろうねぇ。
気になる人は使い捨てのゴム手袋でも持って行った方がいいかもしれないね。
そのうちつけるのも煩わしくなるとは思うけれど、
ゴム手袋でガードでもしておかないと、
「手に付かない」なんてことはないからっ!!!

トキちゃんの身体能力

もともと、出産予定日は3月4日。
それも、最終月経から計算をするとちょっと成長が遅いから、
一週間遅らせましょう、ということで決まってた日にち。
そして生まれたのは、3月9日。
つまり、トキちゃんは通常よりも2週間も長くお腹の中にいた可能性がある。
お腹の中の1日は、外の世界の1週間に相当するほど成長するらしく、
2週間も多くお腹の中にいたということは……
3ヶ月相当大きく成長している可能性がっ!!!!!

…………ま、所詮素人考えなので、あまりお気になさらずにw

何故こんなことを言っているのかというと、
私が想像していた赤ちゃん像よりも、
トキちゃんの動きが予想以上に激しかったから。

私はトキちゃんの胎動にものすごく苦しめられたんだよね。
それも、胃を蹴り上げられてて、とても辛かった。
そりゃ、こんな足で蹴り上げられてたら、痛くて当然だよな……
というぐらい、生まれたときから足っぷしが強かった!!
理由は分からないけれど、新生児を寝せておくベッドは、少し傾斜があった。
そのせいで、5分も経たないうちに、ずり落ちて、ベッドの枠を蹴飛ばしている状態……
私の両親も「赤ちゃんって、こんなに激しいもんだっけ……?」という反応をしていた。

次に、首の動き。
実は、生後1日のカルマ家両親が面会にくる直前に、
ちょっとだけ抱っこをしてみたのだ。
で、母乳を飲ませようと試みる際に、
ソファーに深くもたれ掛かり、トキちゃんを胸の上でうつ伏せで寝かせるような体勢にしたのね。
そうしたら、頭を持ち上げるのですよ…………
もちろん、水平じゃない、身体の上だから、60度ぐらいの傾斜になっているけれど、
それでも「赤ちゃんは首を動かせないだろう」と思っていた私から見たら、
生後1日で首を動かして持ち上げる動作をするトキちゃんにものすごくビックリしていた。
生後2日には、少し持ち上げて、左右に首を振っていた。
もちろん、生後3ヶ月の今と比べられるほど、ぶんぶん首は振っていないものの、
辺りをキョロキョロ見渡す、ぐらいの行動は取っていた。
もう、この時点で、ビックリ仰天!!
それもあって、
首が動かせる = 無抵抗で窒息死する可能性は低い
と思えたので、育児に対するプレッシャーが少し減ったように感じた。
いや、もちろん、注意していなきゃいけないのは変わりないけどね?
でも、100%が90%になったのだけでも、心に余裕が生まれるわけですよ。
よく「しっかり見てなきゃダメでしょ!」っていう人いるけど、
母親だって新人だからね? 100%なんて上手くできないからね?
母親は我が子に母親にしてもらうもの。
だから、育児は2人で……父親も入れて3人で協力してやっていくものだと思うのだ。
まぁ、だから、
出産予定日過ぎてもなかなか生まれなくてヤキモキはしたけど、
こんなに立派に丈夫に生まれてよかったなぁ、と思ったのでした。

退院後

猫対策

我が家には犬1匹、猫4匹がおり、動物園状態なわけです。
更に、本ブログのヘッダー写真にも使われている、
リューとサンが特にヤンチャで、
夜どころか常に大運動会を繰り広げているような状態なわけです。
普段から私もカルマくんも、寝てると踏まれるわけですが
これをトキちゃんにやられたらたまったもんじゃない!!
ということで、
トキちゃんは、蚊帳の中で生活することになりましたっ!
効果が合ったのか無かったのかは、知ることは出来ないわけだが、
どちらにしても大運動会をするときに、蚊帳は避けて運動してくれていた。
だから幸い、踏んづけられることなく日々を送れた。

沿い乳の開始

母親が気づかずに潰してしまうとか、
SIDSの原因になるとか、
癖になってなかなか沿い乳以外では寝てくれなくなるとか、
いろいろ言われている沿い乳。
だから、私は「絶対に沿い乳しない!!」って言っていた。

けど、退院11日目には、もう沿い乳をしていたw

理由は、自分の身体が思った以上に辛く、動かせなかったから。
実家に引っ越していたため、家事などはすべて母が行ってくれていたものの、
病院にいたときよりは動かなければならないわけで……
まず、腰痛が酷く思うように身体が動かせない。
その状況で、ミルクの調乳の為にキッチンに移動したり、
寝かしつけのために身体を起こすのが、とてもとても辛かった。

で、生後11日目にして、
「ちょっとだけ…… ちょっとだけ……」
と沿い乳を試みてみた。
ら、なんて楽なことか…………
とても楽だった上に、ホルモンの影響で軽く寝落ちるような状況。
危ないと言われれば確かに危ないのだが、
トキちゃん自身、首を動かせる&腕も足っぷしも強かったので、
鼻がふさがれても自力で抜け出せる身体能力を持っていた。
そのため、それに甘えて沿い乳で寝かしつけをするようになっていった。

さすがに、沿い乳のまま寝落ちするのは危険なため、
寝落ちしても鼻をふさがない体勢になるよう工夫をしたり、
寝てくれたらおっぱいを口からはずすなどをしていたが、
これにより、私の身体の負担はかなり減った。
しかもしかも、母乳量が劇的に増えた!!!
増えたのはたぶん、授乳の回数が増えた&長かったからなんだろうけどね。

育児はたいへんなことが続くし、
楽できるところは楽をしていいんじゃないかな、と改めて思ったね。

生後3ヶ月の時点で、沿い乳以外でも寝ている。
というか、沿い乳以外での寝かしつけはカルマくんの方が上手い。
もちろん、沿い乳をねだる事の方が多いけれども、
状況によっては声かけと手を握るだけで寝てくれる時もある。
だから、頭ごなしに「沿い乳でないと寝ない子になる!」って事はないと思う。
正直、個性の一つじゃないかなぁ。
だから、依存する点については、あまり心配しなくても良さそうだと現時点では感じている。

母乳vsミルク

母乳は吸えば出てくる!
と書かれていたので、退院1日目に日中は母乳のみで過ごしてみた。
今考えると、無謀なことしたね!!
当然量が出てないので、くわえさせてもお腹一杯にならないしで、
ずっと泣きっぱなし。
困り果ててた所にカルマくんが仕事から帰ってきて、
ミルクをあげてもらったら泣きやむ&コッテリと寝た事から、
母が「ミルクをあげないとダメよ」と言うようになった。
それ自体は正論なのだけれど、
完母で育てたい私は、とてもその言葉が心に突き刺さり…………

とにかく可能な限り母乳を吸わせて、それでも泣きやまないときはミルクをあげる
という方針で過ごす事に決めた。
ただそのせいもあって、
寝起きのぐずっている様子を見ると、すぐに母が
「母乳が足りないんじゃない? ミルク作ろうか?」
と聞いてくるのがとても辛かった。
まるで「おまえの母乳は機能していない」と言われているかのように取れてしまってね…………
何度か一人でこっそり泣いていた。
もしこれを見ているお母さんがいたら、
娘には「ミルクつくろうか?」ではなく、「何か手伝えることはある?」と聞いてあげてね。

へその緒が生後10日で取れたため、産院に連れて行ったのだけれど、
その時に増えていた体重は、18g。
退院して既に4日経っていたのに、18gしか増えていないのは、明らかに少ないため、
これもまたすっごくショックを受けた。
ただ、唯一の救いは、看護師さんが、
「母乳育児を頑張ってるんでしょ? 回数を増やしてみてね」
と私の頑張りを認めてくれたこと。
それがとても嬉しかったし、それだけでまた泣きそうになった。

で、さらに5日後の2週間検診に行ったら、
今度は300gも増えていた。
何なんだ、この差は!?
どちらにしても、母乳はそこそこ出ている事が分かって一安心した検診だった。
この時点で、母乳は両乳それぞれ11回/日ぐらいくわえさせてて、時間は各15分〜30分。
もう、吸い付いていたいだけ吸い付いていろ、とトキちゃんに任せていた。
何分間隔だとか、面倒臭くてね!!
ミルクは200ml/日ほど飲んでいた。

結局1ヶ月検診に行くと、退院時に比べて、1100gも増えていた。
気づかぬ間に、母乳はたくさん出るようになっていたようだ!
すっごく安心したのを覚えている。

トキちゃんの睡眠事情

泣いたら授乳、としていたトキちゃん。
だから、授乳の間隔とかはあまり意識していなかったのだけれど、
日中も夜中も、トキちゃんは眠ると6時間ほどぶっ通しで寝る子だった。
逆に、寝ないときはとことん寝ない!!
6時間寝たら6時間起きる、と言ったような生活だったため、
多少は楽な方ではあったと思う。
けれど、その切り替えのタイミングが、如何せん10時と4時だったため……
朝、4時に目が覚めて泣かれると、カルマくんの仕事に影響がでる。
そのため、何とか静かにさせていようと、抱き上げたり沿い乳をしたりと工夫をしていた。
これがなかなか辛くて……
起こしてはいけない、というプレッシャーが強かったのだろうな。

2週間検診の時に、
「起こしてでも夜間授乳しなさい」と怒られた。
でも体重の増えはよかったし……
寝てるのを起こしちゃかわいそうだし……
と、結局従わなかった。
巷では、夜間授乳をしないと母乳量が〜とかいろいろ言われているけれど、
今のところ、増えはするけど、減っている感じはない。
体内時計が〜とかも言うけれど、今のところ昼夜逆転現象もなし。
もちろん、たまに夜中の2時ぐらいに泣く事もあったけれど、
その時は授乳をしてまた寝かせてた、というだけで、
特別放置してたり、時間を計っていたりしていたわけではない。
いろんな考え方があるけれど、
時計なんていっさい使わなかった私でも、ちゃんと育児は出来てる。
ずぼら育児の一例、程度に捉えてもらえばいいかな、と思ってる。

布オムツ

オムツなし育児、はまだ始めてなかったけれど、
布オムツは退院して3日目ごろには始めていた。
紙おむつより、いい部分があったよ!!!
1点は、オシリ拭きを使う量が半分以下になる。
理由はよく分からないけれど、オシリに付く便の量が少ないのか、
紙だと5枚ほど使っていたオシリ拭きが1枚に減ったなど、
劇的な変化があった!
汚れた布オムツは、都度石鹸でゴシゴシ洗っていたけれど、
汚れてすぐならば、石鹸で5分も洗えば綺麗に落ちる。
だから、それほど面倒でも苦にもならなかった。
私は、紙おむつの残量を気にする方がストレスだったからね!
天気のいい日は布オムツ、として、生後3ヶ月になった今も使っている。

良いところの2点目は、
紙おむつでは発生していた背中漏れが、布オムツでは発生しない!
吸収力の問題なのかな?
一時期紙おむつでは毎回漏れていたのだけれど、
布オムツに変えたら、ギリギリ漏れない!という事が続いた。
もちろん、すぐに変えないと動いてじわじわと漏れはじめはするのだけれど、
紙ほど勢いのまま外に飛び出てくることはない。
これは思わぬメリットだなー、と思った。

興味のある人は、お試しあれっ!

1ヶ月間の育児を経て

出産したら怒濤の育児が始まるよっ!!!
と言われていたけれど、思ったより「怒濤」ではなかった。
たぶん、トキちゃんがよく寝てくれる子で、予定日より遅れて生まれたからか丈夫だった事が理由だとは思う。
それでも、「思っていたより楽だなー」というのが正直な感想だった。
育児そのものよりも、母の何気ない言葉の方が辛くて泣いてたかなぁ……

飲んで、出して、寝て
を繰り返すだけのトキちゃん。
正直「かわいい♪」って感じではなかった。表情の変化が少ないからw
それでも、近くにおいておきたい、と感じたのは母親の本能なのだろうね。
まだこの時は母親の自覚はあまり芽生えてなかった。
やっぱり、いろいろ表情がコロコロ変わるようになってから芽生えるのかなぁ、ということを考えてたね。
トキちゃんもまだ1ヶ月。
父も母も1ヶ月。
お互いに初めてのことだらけの育児がスタートしたのだけれども、
出だしは好調だなぁ、と感じたのでした。